日本化学会誌
Print ISSN : 0369-4577
分子集合体の高次構造解析
石谷 洞石田 英之中山 陽一笹沼 裕二
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1990 年 1990 巻 10 号 p. 1096-1105

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抄録

分子集合体や膜の高次構造には結晶溝造とその乱れ,分子配向,表面構造とその深さ方向の分布,微小部分や欠陥の溝造,組成や構造の空間分布などが挙げられる。これらは主に種々の分光学的手法で研究されているが,そのうち主要な四つの技術について述べる。合成二分子膜の水溶液中の相転移の観測とLB薄膜の測定をFT-IRによって行った。合成二分子膜中の高次構造の深さ方向の分布を共鳴ラマンプローブで行い,また有機薄膜の分子配向解析を全反射ラマン分光法で試みた。新しいX線小角散乱法のシステムをつくった。これを用いて異なる条件でつくったLB膜の構造的乱れの解析を行った。XPSを用いた表面での分子配向の新しい解析法を開発し,これを合成二分子膜,LB膜やイオンコンプレックスLB膜などに応用した。

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© The Chemical Society of Japan
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