日本化学会誌(化学と工業化学)
Online ISSN : 2185-0925
Print ISSN : 0369-4577
若干のキレート樹脂の希土類イオン吸着特性と相互分離への応用
吉田 烈林 健司前田 弘憲相良 文雄石井 大道上野 景平
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 1993 巻 5 号 p. 549-553

詳細
抄録

若干のキレート樹脂による希土類イオンの吸着をバッチ法で測定することにより,その特性を検討した。キレート樹脂としては,キレート形成基としてイミノ二酢酸残基を有するユニセレックUR10,ダウエックスA1およびリン酸残基を有する3種の樹脂(RGP,RGOP,RMTP)の合計5種を用いた。これらはどれも希土類イオンに対し強い吸着力を有していた。しかし,これらのキレート樹脂はその官能基であるモノマーキレート剤と希土類イオン錯体の安定度定数あるいは類似の溶媒抽出剤による分別抽出能から予想されるような大きな選択吸着性を有していなかった。さらに,一部のキレート樹脂では吸着性が原子番号の順に大きいという予想と逆転する現象が重希土類イオンについて見られた。これらの樹脂の中で,ユニセレックUR10は原子番号の小さい希土類イオンに対して比較的大きな分離係数を有していたので,ランタン/セリウム/ユウロピウム系のカラムクロマトグラフィーによる相互分離に応用した

著者関連情報

この記事は最新の被引用情報を取得できません。

© The Chemical Society of Japan
前の記事 次の記事
feedback
Top