1995 巻 (1995) 4 号 p. 295-299
セルロース膜にタンニン酸を修飾したアフィニティー膜を調製し,ウシ血清アルブミン(BSA)の吸着分離特性を検討した.市販の精密演過用セルロース膜にタンニン酸のヒドロキシル基側とカルボキシル基側でそれぞれ結合させアフィニティー膜を調製した.タンニン酸修飾セルロース膜のBSA吸着分離実験を流通法により行った.タンニン酸のヒドロキシル基側で修飾した膜では吸着溶液のpH依存性が見られたが,カルボキシル基側で修飾した膜ではpH依存性は示さなかった.種々の溶出液を用いてBSAの回収を試みた結果,pH2.0の0.2mol/dm3クエン酸緩衝液が回収率,濃縮度ともに最も高い値を示した.