島根大学医学部精神医学講座
2010 年 12 巻 3+4 号 p. 180-185
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【要旨】 抑肝散は古くから小児の癇癪、夜泣きや不眠症に対する効果が認められてきた生薬である。近年、認知症に伴う精神・行動障害に対する有効性に関する報告が増えている。我々は、境界性人格障害および遅発性ジスキネジアの症状改善にも有効であることや、治療抵抗性の統合失調症の増強療法にも有用であることを報告した。本稿ではこれらの臨床試験を総説するとともに様々な精神疾患への応用についての考察を加えたい。
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