認知神経科学
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遂行機能障害と前頭葉ネットワーク
山口 修平
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2008 年 10 巻 3-4 号 p. 284-289

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抄録

【要旨】遂行機能は目的を効果的に達成するための一連の認知活動を指し、目標設定、行動計画、実行、作業記憶、モニター、修正といった内容を含んでいる。背外側前頭前野がその機能の主体を担っている。そして前頭眼窩部や前帯状回を中心とする前頭葉内側部も遂行機能に関与している。さらに頭頂葉、側頭葉、線条体、視床などとの神経ネットワークも重要である。遂行機能障害はこれら背外側前頭前野を中心とする病巣で出現するが、病巣の拡がりが重要である。日常生活、特に計画性、持続性、柔軟性を要するような仕事に関わる場面でより明らかになる。様々な遂行機能検査を用いることで、正確な病態を把握することが重要である。

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