西日本皮膚科
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症例
慢性PCB中毒症の1例
相模 成一郎鎌田 昭二郎吉田 光
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1973 年 35 巻 6 号 p. 694-701

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抄録

33才主婦の1女性をPCB慢性中毒症であると判定するに要したところの職歴,病歴,検査所見を記述し,各検査成績からPCB慢性中毒症と判定した考え方をのべた。PCB慢性中毒症の診断基準は未だ確定されてはいないが,血中および脂肪織中のPCB濃度の高いこと,皮膚の特異所見,トリグリセライドの高値,および尿中17KSの低値から著者らの患者をPCBによる慢性中毒症と判定したであるが,PCBが体内に入り,または蓄積されても,必ずしも発症するとは限らないことを本記述は暗示しているはずである。

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© 1973 日本皮膚科学会西部支部
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