西日本皮膚科
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研究
Cephalexinの病原性Treponema pallidumにたいする効果
幸田 弘有吉 通泰鈴木 達朗占部 治邦都外川 幸雄
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1973 年 35 巻 6 号 p. 722-730

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抄録

Cephalexin(CEX)の病原性Treponema palidum(T.P.)にたいする効果について検討し,つぎの成績をえた。
1)実験家免梅毒にCEX 80mg/kg 1日をそれぞれ2日間,5日間および10日間経口投与し,VDRL抗体価の推移をみた。5日間および10日間投与群では抗体価の急速な下降がみられたが,2日間投与群では改善があまりみられなかつた。
2)梅毒性睾丸炎は治療開始後10日目には治癒した。また病巣部のT.P.も治療開始後2日目にはすべて不動化されていた。
3)TPIテストを応用して試験管内抗菌力を調べたところ,CEX 0.002μg/mlでT.P.は100%不動化,0.001μg/mlで70%の不動化をみた。
4)混合下疳,硬性下疳,先天梅毒,早期および晩期潜伏梅毒の5症例をCEXで治療し,penicillinに匹敵する治療効果を認めた。

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© 1973 日本皮膚科学会西部支部
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