西日本皮膚科
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シンポジウム—皮膚科領域における治療の動向— 第1部 コルチコイド剤の全身療法にかんする再検討
コルチコイド剤による口蓋裂形成にかんする実験的研究
半田 純雄
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1974 年 36 巻 2 号 p. 167-171

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抄録

コルチコイド剤の人間での催奇性は非常に小さいか,ほとんど無視できる程度と思われる。しかし,動物実験では高率に口蓋裂を生ずることが知られているので,妊娠の可能性のある婦人への投薬は慎重な配慮が望まれている。そのためには,動物実験からえられた知見から,つぎの諸点に留意すればよいであろう。
1.妊娠初期,とくに妊娠5~9週ころの投薬に留意する。
2.近親者に口唇·口蓋裂をもつ患者に留意する。
3.長期間にわたる投与,ないし長期間胎児に作用すると考えられる投与方法はさし控える。
4.催奇形量と臨床投与量との差が小さいコルチコイド剤の投与には留意する。
5.他の薬剤との併用はできるだけ避ける。
6.栄養条件をよくする。

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© 1974 日本皮膚科学会西部支部
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