西日本皮膚科
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シンポジウム—皮膚科領域における治療の動向
第2部 免疫抑制剤—
免疫抑制剤
—SLEを中心に—
丸田 宏幸
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1974 年 36 巻 3 号 p. 308-315

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抄録

1)西日本地区の各大学よりいただいた免疫抑制剤を投与されたSLE患者総数は35例であつた。
2)免疫抑制剤の種類としてはイムランがもつとも多く全体の86%をしめ, 6-MP, エンドキサン, メソトレキセートが使われている。
3)イムランの投与方法はステロイド剤との併用で1日100mgから50mgを連日あるいは症状に応じて減量する方法がもつとも多い。
4)免疫抑制剤の有効率は全体として60%, イムランでは63.3%であつた。
5)最近イムラン投与をおこなつたSLEの自験例2例を供覧した。
6)家兎ループス腎炎実験において, 抗DNA抗体価はエンドキサンとイムラン投与群では低下したがリンデロン投与群では低下傾向がみられなかつた。
7)免疫抑制剤をSLEにたいして使用する是非について考察をくわえた。結論として現存する免疫抑制剤にかんするかぎり, 症例をえらんで最後の手段として慎重に使用すべきと考えた。

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© 1974 日本皮膚科学会西部支部
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