西日本皮膚科
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症例
慢性PCB中毒症の1例
—絶食療法を中心に—
相模 成一郎
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1974 年 36 巻 5 号 p. 656-661

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抄録

既報告につづいて慢性PCB中毒患者の検査所見を追加し,あわせて絶食療法についての報告をおこなつた。臨床所見と検査成績を綜合してつぎのことがいえる。
1) 自験症例は慢性PCB中毒患者であることをさらに確めえた。
2) 体内のPCB(ここではKC500)は胆道を経て腸内に排泄される。
3) 絶食療法により改善されたものは皮膚所見と尿中17KS値である。脂肪中のPCB量の減少も特筆すべきであるが,体内のPCBは残留しており改善されないものが多い。ことに,一時的であるとは考えられるが,絶食療法により肝の障害は強くなるといえる。

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© 1974 日本皮膚科学会西部支部
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