1975 年 37 巻 3 号 p. 387-390
5-Fluorocytosineのdematiaceous fungiにたいする最少発育阻止濃度は0.78~50μg/mlであり, 本剤は黒色真菌症に有効な薬剤であると考えられるが, dematiaceous fungiが長期にわたり, 5-fluorocytosineに接するときには, 耐性獲得の可能性のあることを示唆する結果がえられた。マウスの実験的黒色真菌症にたいする5-fluorocytosineの投与実験では不本意な結果しかえられなかつた。