西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
症例
無顆粒球症と肝障害がみられた薬疹
山浦 英明高橋 勇笹岡 和夫井上 晃
著者情報
ジャーナル 認証あり

1976 年 38 巻 2 号 p. 249-253

詳細
抄録

症例:51才女子, 主婦 初診:昭和49年1月25日 主訴:発熱, 全身の汎発性紅斑 概要:感冒に罹患したため風邪薬の投与を受け, 服用後10時間ほどして全身の熱感とともに38.5℃の発熱, そう痒をともなう紅斑を汎発し入院した。血液検査には異常所見は認めなかつたが, 肝機能検査にてGOT 240, GPT 88と肝炎型の障害を起こしていた。第6病日にいたりSt. 0, Seg. 0と無顆粒球症を呈した。原因薬剤は, 貼布反応および患者末梢血リンパ球の薬剤添加培養による幼若化試験の結果からスルピリンが推定された。薬疹に併発した肝機能障害および血液障害の発生機序としては, 薬剤アレルギーが想定され, その点にかんして文献的老察を行なうとともに, 諸検査の意義とその背景について若干言及した。

著者関連情報
© 1976 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top