西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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症例
Solitary Glomus Tumor
中原 哲士安藤 謙治
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1977 年 39 巻 1 号 p. 18-22

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抄録
患者は63才女子で, 約15年前から右第V指末節に疼痛があり, 約3年前より同部に結節を生じ発作性の放散痛をともなうようになつた。初診時右第V指末節屈側に直径2cmの紫紅色, 弾性軟の結節を認めた。X線所見では右第V指末節骨内側に骨侵蝕像が認められた。病理組織学的には結合織の被膜にとりかこまれた類上皮細胞の集塊があり, なかに不規則に拡張した血管腔が認められた。弾力線維, 筋線維は認められず, 実質内の網状の細網線維と結合織の被膜中に神経線維が認められた。組織像はMassonの分類のsolid typeにあたる。治療は結節の全摘出とともに近位指節間関節において関節離断術をおこなつた。
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© 1977 日本皮膚科学会西部支部
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