西日本皮膚科
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症例
Lichen Myxedematosus
石倉 一夫加畑 雅行佐藤 静生境 繁雄菅原 光雄
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1977 年 39 巻 6 号 p. 860-867

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抄録

41才男性の後頭部より項部にかけて, 隆起した苔癬化局面, 粗大皺壁形成をもつlichen myxedematosusを報告した。検査成績で内分泌機能は正常, GOT, GPT, γ-gl, β-glucuronidaseの高値を認めるがM成分はなかつた。尿中ウロン酸値は減少。組織学的に真皮上層から中層の結合織の離開と同部にヒアルロン酸の沈着を認めた。電顕的にfibroblastのrERは拡大し, 細顆粒状物質を入れる。Fibroblast, collagen周囲にも同様物質が認められる。Luftのrutheniumred染色で, 結合織成分間に太いfiber様構造が大きなnetworkを作りその中でさらに細いFilament構造がくもの巣状にみられ, 交叉点には不定形塊状物質の沈着をみた。fibroblastのrER, vacuole中にも同様filament構造が認められ, 本症の局所ではfibroblastでの分泌が亢進しているものと推測した。

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© 1977 日本皮膚科学会西部支部
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