西日本皮膚科
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症例
妊娠時に発症したZumbusch型膿疱性乾癬
—疱疹状膿痂疹—
洲脇 正雄浮田 政子荒田 次郎
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ジャーナル 認証あり

1979 年 41 巻 3 号 p. 493-497

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抄録

22才女子例を報告した。妊娠9ヵ月のとき発熱, 白血球増多をともない環状配列傾向を有する小膿疱が四肢, 躯幹に多発した。分娩後には一時的に皮疹の軽快を認めたが緩解, 増悪を繰り返している。副腎皮質ホルモン剤の全身投与は効果が認められず, 病像の遷延化をきたしたと考えられ, またACTH投与後は一時的に膿疱の消失をみたが, その後反跳現象のため膿疱が全身に多発し, 重篤な全身症状を伴つた。

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© 1979 日本皮膚科学会西部支部
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