西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
研究
円形脱毛症における脳波および副腎皮質機能の検討
清水 康之阿曽 三樹神戸 直登竹原 直秀川口 俊夫坂井 重信渡辺 加代子薮田 良子島雄 周平
著者情報
ジャーナル 認証あり

1979 年 41 巻 4 号 p. 695-697

詳細
抄録

1969年1月より1974年12月末までの6年間に鳥取大学皮膚科を受診した350名の円形脱毛症, 多発性円形脱毛症, 悪性脱毛症の患者のうち105名に脳波検査を実施した。その結果75名(71%)に何らかの異常脳波を認め, そのうち65名に自律神経中枢の異常を示す発作性異常波を認めた。105名の脳波検査実施例中45名にrapid ACTH testを施行し, 副腎皮質予備能を調べた。その結果副腎皮質予備能の低下している者を10名に認め, うち7名に発作性異常波を認めた。以上より, 自律神経中枢である間脳視床下部の機能異常を基盤として, 副腎皮質予備能の低下によつて表現されるように, 外界のストレスにたいして正常に反応する能力が低下していることが円形脱毛症の1病因であると考えた。

著者関連情報
© 1979 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top