西日本皮膚科
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研究
コラーゲン配合クリームのエモリエント性
—Transepidermal Water Lossにたいする影響—
清宮 章安部 隆大城戸 宗男
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1980 年 42 巻 4 号 p. 653-657

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抄録

可溶性コラーゲン配合クリームのエモリエント性をみるために, 正常人男子20名(22∼46才)の前腕をもちい, 被検薬剤ならびに基剤の塗布時のTWL抑制を測定した。配合クリームでは, 抑制率が18.6%(測定時の皮膚温の影響を考えると15.4%, いずれもp<0.01)であつた。また基剤の抑制率は13.6%(測定時の皮膚温の影響を考えると10.4%, いずれもp<0.01)で, その差は5%(p<0.05)で, 配合クリームの方が高かつた。本実験で用いた方法によれば, ある物質のエモリエント効果を定量的に調べたり, また比較したりすることができると考える。したがつて, この基準で考えれば, 可溶性コラーゲン配合クリームは, エモリエント性があると言える。

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© 1980 日本皮膚科学会西部支部
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