九州大学医学部皮膚科教室
1980 年 42 巻 5 号 p. 784-790
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70才男子の右上腕にみられた腫瘍について電顕による観察を行なつた。その結果, 光顕による観察でみられたclear cellの細胞質に多量のglycogenが蓄積していることを確認した。また, 嚢腫中心部の均一無構造な好酸性物質は, いわゆるtrichilemmal keratinizationの所見ではなく, 壊死の所見を呈した。以上の電顕所見と光顕所見から, 自験例を嚢腫形成傾向を有するtrichilemmomaと診断した。
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