西日本皮膚科
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協賛論文
わが教室における黄色腫発生機序に関する研究
野原 望小玉 肇
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1981 年 43 巻 Suppl 号 p. 1141-1147

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抄録

著者らの教室での黄色腫に関する研究結果をまとめた。臨床的には本邦第1例の自己免疫性高脂血症にともなう扁平黄色腫の紹介をはじめ, リポ蛋白代謝異常と黄色腫の関係について述べた。さらに泡沫細胞が組織球, おそらく血中の単球に由来するであろうと推測し, また黄色腫に蓄積する脂質が主として血中のリポ蛋白に由来することを確認した。そして泡沫細胞へのリポ蛋白のとりこみ機序および泡沫細胞からのコレステロールの排除機序についての最近の考え方を, LDL pathway, HDL pathwayおよびscavenger pathwayと対比しつつ紹介し, 著者らが考案した実験的黄色腫組織の形成機序について考察した。実験的黄色腫組織におけるコレステロール代謝について検討した結果, 黄色腫組織にコレステロールが蓄積すると本来のコレステロール合成能は低下するがエステル化は亢進すること, このエステル化はACATを介して主として血清由来のオレイン酸によつて行なわれることを明らかにした。

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© 1981 日本皮膚科学会西部支部
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