西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
協賛論文
長期腎透析患者にみられた多発性潰瘍の血清リポ蛋白および微細構造に関する検討
藤田 英輔麻上 千鳥西岡 和恵越智 敬三
著者情報
ジャーナル 認証あり

1981 年 43 巻 Suppl 号 p. 1171-1180

詳細
抄録

慢性腎不全患者の腎透析療法中に生じた多発性潰瘍例について血清リポ蛋白および皮疹の微細構造に関する検索結果をもとに発症機序について考察を加えた。血液化学的には, 代謝性アシドーシスおよびリポ蛋白異常が認められた。病理組織学的には, 真皮—脂肪織境界部の血管の血栓, 血管壁のCa沈着および膠原線維間Ca沈着が認められた。電顕的には, amorphousないしfilamentousな構造物が, 真皮網状層の膠原線維周囲およびその一部血管の内外に沈着しているのが認められた。膠原線経は, 細線維の直径が不均一な所見を, また弾力線維は細線維におけるmatrix物質の沈着が疎な未熟像をそれぞれ示した。

著者関連情報
© 1981 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top