西日本皮膚科
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治療
デルミットゲルの臨床効果の検討
デルミットゲル研究班
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1982 年 44 巻 1 号 p. 87-90

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抄録

デルミットゲルについて湿疹·皮膚炎群, 痒疹類, 掌蹠膿疱症, 尋常乾癬の皮膚疾患129例を対象として単純塗布法による臨床効果を14施設で検討した。湿疹·皮膚炎群の各疾患, 痒疹類では75.0%から100.0%の有効率が得られ, 本剤の有用性が証明された。掌蹠膿疱症, 尋常乾癬の有効率はそれぞれ66.7%, 69.2%であつた。ゲル基剤の使用感に関する印象を医師側, 患者側に分けて調べた結果いずれも85%以上が従来の軟膏およびクリームと同等ないしは優れていると回答した。副作用としては刺激感, 異常乾燥化, 痒みなどを示すことがあつたが, いずれも軽度で治療中止を要するような副作用は見られなかつた。

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© 1982 日本皮膚科学会西部支部
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