西日本皮膚科
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治療
コウジ酸配合製剤の使用経験
—女子の顔面色素増加症にたいする治療効果—
伊川 知子武田 克之山本 忠利高橋 智津子
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1982 年 44 巻 3 号 p. 470-473

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抄録

女子の顔面色素増加症に対しては, ビタミンC, グルタチオン製剤内服などの治療が行われているが難治である。外用剤には著効を示すものは見当らず, 女性の顔面であるだけに悩みは深刻であり, 種々の民間療法が試みられている。今回, 私達はコウジ酸配合剤を27例の女子顔面色素増加症を対象に試用した。被験対象の約半数に化粧品による接触皮膚炎の既応があり, それらでは副作用の出現率が明らかに高かつた。51.9%の治効を得たが, これは, 他の外用剤に比べ優るとも劣らぬと考えられ, 内5名については自他共に満足すべき結果を得た。

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© 1982 日本皮膚科学会西部支部
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