西日本皮膚科
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治療
Etretinate長期治療の検討
—臨床的効果および副作用の問題—
青柳 俊月永 一郎加藤 直子浅沼 広幸小林 仁三浦 祐晶
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1983 年 45 巻 3 号 p. 444-453

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抄録

Etretinate内服療法を乾癬をはじめとする16例の角化症を対象に1年以上にわたつて行い, 治療効果, 治療経過, 副作用について検討を加えた。治療効果を1ヵ月後, 1年後に判定したところ, 1ヵ月後では16例中8例が著しく軽快, 7例が軽快, 1例がやや軽快を示し, 1年後では16例中1例が略治, 14例が著しく軽快, 1例が軽快の成績を得た。疾患別では全身性膿疱性乾癬および水疱型先天性魚鱗様紅皮症がetretinateに速やかに反応して軽快するとともに, 最小維持量も低かつたことから有用性が高いと考えられた。副作用としては, 口唇炎, 落屑, そう痒が高頻度かつ早期に出現したが, 維持療法に入つてetretinate投与量の減量とともに, 症状が軽減あるいは消失した。皮膚菲薄化, 脱毛, 爪囲炎も少数例に認められたが, 投与期間および総投与量が増加するにつれ出現する傾向があつた。1例にアルカリフォスファターゼ値の上昇, 3例に血清トリグリセリド値の上昇がみられた。

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© 1983 日本皮膚科学会西部支部
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