西日本皮膚科
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治療
抗真菌剤閉鎖包帯法(ODT)による角化型白癬の治療
西本 勝太郎中浦 優
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1983 年 45 巻 3 号 p. 454-455

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抄録

角化型白癬13例を対象として, 1%クロトリマゾールクリームの閉鎖包帯法(ODT)による治療を行つた。結果は, 4週間以上治療した4例が「著効」, 2∼3週間治療した6例が「有効」と良好な成績を示し, 副作用は1例もみられなかつた。角化型白癬に対する本法は, 従来のグリセオフルビン内服と外用抗真菌剤の併用療法と比較して, 治療期間の短いことが利点である。また, グリセオフルビン内服の際におこる胃腸障害などの副作用もなく, 有用な治療法であると考える。

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© 1983 日本皮膚科学会西部支部
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