熊本大学医学部皮膚科教室
1983 年 45 巻 6 号 p. 1024-1027
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掌蹠膿疱症の12例について免疫グロブリンおよび補体の沈着を蛍光抗体直接法によつて検索した。膿疱およびその周囲棘細胞間には全例にIgG, C3の沈着がみられた。角層部では6例にIgG, C3の層状の沈着がみられたがC1q, C5は陰性であつた。表皮真皮結合部および乳頭層では全例陰性であつた。膿疱部における所見は非特異的なものと考えられたが, 角層の所見は特異的な所見と考えた。掌蹠膿疱症の発症機序に角層を中心とした免疫学的な関与が考えられた。
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