西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
研究
天疱瘡水疱液における好酸球遊走因子
岡本 光世磯田 美登里日高 桂子
著者情報
ジャーナル 認証あり

1984 年 46 巻 3 号 p. 752-755

詳細
抄録

天疱瘡患者2例の水疱液を採取し, Boyden chamber法を用いて好酸球遊走活性を測定し, 水疱性類天疱瘡患者のそれと比較検討した。その結果, 両疾患はほぼ同程度の好酸球遊走活性を示し, 濃度依存性であつた。Sephadex G-25カラムクロマトグラフィーで分画すると, 天疱瘡水疱液ではビタミンB12マーカーよりやや分子量の大きい分画に活性のピークがみとめられた。この好酸球遊走活性物質はECF-Aとは異なる物質であろうと推測された。

著者関連情報
© 1984 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top