西日本皮膚科
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症例
免疫組織学的に表皮基底膜部に著明な免疫グロブリン沈着のみられたSclerodactyly
島本 順子片岡 和洋水野 正晴堀内 賢二宮尾 尚敬
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1984 年 46 巻 6 号 p. 1332-1335

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抄録

レイノー症状と両手指の瀰漫性浮腫性硬化を主訴とし, 全身性鞏皮症Barnett type 1と推定された症例について免疫組織学的検討を行つた。右第2指中手指節間関節部背側面を生検したところ真皮中層から下層にかけて膠原線維の軽度増加がみられ, 蛍光抗体直接法にて表皮基底膜部へのIgG, IgMの顆粒状沈着, とくにIgMの著明な沈着が認められた。左前腕伸側の軽度陥凹した紅斑部では真皮膠原線維の増加はみられなかつたが, 右第2指背部と同様に表皮基底膜部へのIgG, IgMの著明な沈着が認められた。

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© 1984 日本皮膚科学会西部支部
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