西日本皮膚科
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症例
先天性皮膚カンジダ症の2例
西本 勝太郎松山 俊文
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1984 年 46 巻 6 号 p. 1347-1350

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抄録

2例の先天性皮膚カンジダ症症例の臨床症状, 経過, 菌学的事項を報告した。両例ともに皮疹は生後2日以内に膿疱として認められ, 初診時鱗屑よりKOH標本にて菌糸と胞子を証明すると同時にCandida albicansを分離した。症例1(男児)では, 母親に妊娠中腟カンジダ症があり, 早期破水と羊水の混濁を認めた。症例2(女児)では, これに反し母親に妊娠中腟カンジダ症があつた以外分娩時何ら異常は認めなかつた。患者側には皮疹以外に異常はなく, いずれも抗菌剤外用にて急速に治癒した。わが国における症例, とくに新生児皮膚カンジダ症として報告された症例を含めて若干の考察を加えた。

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© 1984 日本皮膚科学会西部支部
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