西日本皮膚科
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治療
そう痒性皮膚疾患に対するMequitazineの治療効果
山田 健一山口 康則越智 敬三久本 和夫今村 朋子
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1984 年 46 巻 Suppl 号 p. 287-288

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抄録

新抗ヒスタミン剤mequitazineを蕁麻疹4例, 皮膚そう痒症10例, 湿疹·皮膚炎群3例, 酒さ様皮膚炎および中毒疹各1例, 計19例のそう痒性皮膚疾患に使用して, その有効性および安全性を検討し, 以下の結果を得た。
1) 各疾患における有効率は, 蕁麻疹で75%(3/4), 皮膚そう痒症で70%(7/10), また湿疹·皮膚炎群で66.7%(2/3)であつた。
2) 副作用は19例のいずれにも認められなかつた。
3) 各種の臨床検査は4例に施行したが, 特記すべき異常は認められなかつた。
以上より, mequitazineはそう痒性皮膚疾患に対して有用な抗ヒスタミン剤と考えられた。

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© 1984 日本皮膚科学会西部支部
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