西日本皮膚科
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統計
最近20年間における鞏皮症教室例の臨床的, 統計的観察
西岡 和恵麻上 千鳥西山 和光倉田 三保子白石 達雄藤田 英輔
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1984 年 46 巻 Suppl 号 p. 70-73

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抄録

昭和38年4月から同57年12月までの約20年間の鞏皮症患者は限局性鞏皮症22例(男子6例, 女子16例), および汎発性鞏皮症45例(男子3例, 女子42例)の計67例で, 外来患者総数58,856例に対する割合は0.1%であつた。年度別患者数では, 限局性鞏皮症には一定の増減傾向が認められなかつたが, 汎発性鞏皮症では, 前期10年間の各年度で0∼2例, 計9例であつたのに対し, 後期の10年間では各年度で2∼6例, 計36例と増加していた。年令層別には, 限局性鞏皮症は0∼10才代に, また汎発性鞏皮症は20∼50才代に多く, 初診までの期間では, 限局性鞏皮症は6ヵ月以内に, また汎発性鞏皮症は6ヵ月から3年以内にそれぞれ多い傾向を示した。限局性鞏皮症は斑状型15例, 帯状型1例, 帯状型の特殊型である剣創状型5例, および抗核抗体, 抗DNA抗体およびRA陽性のgeneralized morphea 1例からなり, また単発例14例および多発例8例に分けられた。汎発性鞏皮症は, Barnett分類のtype 1が3例, type 2が38例, type 3が4例であり, 初発症状はレイノー現象が24例(53.3%)で最多であり, 他の自己免疫疾患の合併が6例(13.3%)にみられた。

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© 1984 日本皮膚科学会西部支部
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