西日本皮膚科
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症例
Eccrine Ductocarcinoma in Situ
藤田 和夫堀 真
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1985 年 47 巻 6 号 p. 1019-1025

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抄録

77才男子。陰嚢部に発生した汗器官腫瘍について光顕的, 電顕的に検討した。臨床的に腫瘍は鮮紅色, 表面顆粒状の湿潤性局面を呈していた。組織学的に腫瘍巣は主として表皮内に管腔様構造を形成して増殖し, 一部では真皮内汗管, 表皮内汗管にも腫瘍細胞の増殖が見られた。腫瘍細胞は基底膜は破らず表皮内に限局していた。電顕的に管腔様構造の壁には典型的なmicrovilliが認められ, 胎児の真皮内汗管発生時にみられる細胞間管腔もみられた。したがつて自験例は真皮内汗管由来の腫瘍と考えられ, eccrine ductocarcinoma in situと診断した。

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© 1985 日本皮膚科学会西部支部
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