西日本皮膚科
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治療
0.1% Hydrocortisone 17-Butyrate新軟膏製剤の有用性の検討
—湿潤型および苔癬化型湿疹·皮膚炎に対する旧軟膏製剤とのWell-Controlled Comparative Study—
TO-102研究班
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1986 年 48 巻 1 号 p. 79-87

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抄録

0.1% Hydrocortisone 17-butyrate(Locoid)新軟膏製剤(白色ワセリン基剤: TO-102V)の有用性と安全性を検討する目的で, 湿潤型および苔癬化型湿疹·皮膚炎を対象疾患とし, 旧軟膏製剤(プラスチベース基剤: TO-102N)を対照薬とした左右対比較によるwell-controlled comparative studyを5施設の協同研究として実施した。湿潤型湿疹·皮膚炎では, 最終全般改善度はかなり軽快以上を有効とした場合の有効率はTO-102Vは94.5%, TO-102Nは93.2%で, 優劣比較, 有用性の判定, 有用性の比較のいずれも同等であつた。苔癬化型湿疹·皮膚炎では, 有効率は前者が95.8%, 後者が91.5%で, 優劣比較, 有用性の判定, 有用性の比較のいずれもTO-102VがTO-102Nよりも有意に優れていた。副作用の発生率は144例中, TO-102Vは2.8%, TO-102Nは3.5%で, その程度は軽度であつた。上記成績からTO-102Vは湿潤型湿疹·皮膚炎に対してはTO-102Nと同等で, 苔癬化型湿疹·皮膚炎に対してはTO-102Nに比べより高い有用性を示すことが確認された。

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© 1986 日本皮膚科学会西部支部
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