西日本皮膚科
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症例
D-Penicillamineにより誘発されたHerpetiform Pemphigus様皮膚病変
中山 管一郎末永 義則上野 輝夫青野 誠一郎
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ジャーナル 認証あり

1986 年 48 巻 6 号 p. 1054-1059

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抄録

D-Penicillamineにより誘発されたherpetiform pemphigus様皮膚病変の1例について報告し, 若干の文献的考察を加えた。症例: 41才女子。初診11ヵ月前よりRA治療のためD-penicillamine 100∼200mg/dayを内服しており, 投与9ヵ月後右頬部に水疱が発生, 四肢, 体幹に拡大, リンデロン4錠を併用されたが難治であつた。初診時体幹, 四肢に, 辺縁に小水疱が配列する環状の浮腫性紅斑と糜爛が多発し, 口腔粘膜, 舌に粘膜疹を認めた。検査成績で抗核抗体, 抗ENA抗体陽性。病理組織学的には海綿状態を主体とし, 表皮内水疱の形成があつた。ただ標本中1個の水疱において, 多数の好中球, 好酸球を含むほか, 基底層上部に軽度の棘融解がみられた。蛍光抗体直接法で表皮細胞間にIgGの沈着が証明された。間接法で核に一致しIgG陽性, その干渉作用により天疱瘡抗体は検出されなかつた。治療はD-penicillamineを中止し, プレドニン40mg投与にて軽快, 現在15mg内服で再発はない。

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© 1986 日本皮膚科学会西部支部
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