西日本皮膚科
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統計
産業医科大学皮膚科における伝染性軟属腫の統計的観察
末永 義則青野 誠一郎柳沢 一明堤 啓
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1987 年 49 巻 1 号 p. 100-104

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抄録

昭和54年7月から59年12月までの産業医科大学皮膚科教室における伝染性軟属腫について統計的観察を行い, 以下の結果を得た。
1) 症例数は235例で, 外来患者総数の1.38%であつた。
2) 初診月別では8月が最多で, 季節的には夏期·春期·秋期·冬期の順であつた。
3) 男女比は7:5で, 男子にやや多くみられた。
4) 年令別では, 3才時にピークを示した。
5) 合併症として, アトピー皮膚炎53例(22.6%), アトピー皮膚18例(7.7%), 二次感染3例(1.3%)が認められた。
6) 発疹の数は単発15例(6.4%), 多発220例(93.6%)で, 単発例の部位としては, 体幹10例(66.7%), 頭部4例(26.7%), 四肢1例(6.6%)であつた。
7) 臨床診断と組織診断の不一致例は11例で, 化膿性肉芽腫が3例と最多, ついで尋常疣贅の2例, 異物肉芽腫, 石灰化上皮腫, 疣状母斑, 感染性粉瘤·青年性扁平疣贅, 稗粒腫の各1例であつた。

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© 1987 日本皮膚科学会西部支部
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