西日本皮膚科
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治療
円形脱毛症に対するカリクレイン·デポー局注の使用経験
中山 樹一郎樋口 理恵福島 幸子占部 治邦
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1987 年 49 巻 3 号 p. 515-521

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抄録

単発および多発型の円形脱毛症患者14例に対し, カリクレイン·デポーの局注(原則として週1回)をおこない, 塩化カルプロニウム液またはフルオシノニドローションを対照薬としてその臨床効果と安全性を検討した。
1. 改善度においてカリクレイン·デポー群では「改善」以上の改善率は14例中10例(71%), コントロール群で11例中5例(45%)であつた。
2. 有用度においてカリクレイン·デポー群では「有用」以上の有用率は14例中9例(64%), コントロール群で11例中4例(36%)であつた。
3. 副作用は局所の疼痛·頸部リンパ節腫大1例, そう痒性落屑局面の出現1例, 紫斑1例(カリクレイン·デポー局注によるものかは不明)計3例みたが, いずれも局注中止あるいは休止によりすみやかに症状は消失した。
今回は少数例であつたが, 今後, 本剤の投与量, 投与期間や対照薬など, さらに詳細に検討されることが望まれる。

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© 1987 日本皮膚科学会西部支部
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