西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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症例
正中頸裂
三原 公彦和田 秀敏
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1987 年 49 巻 5 号 p. 808-811

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抄録

1才10ヵ月女児。生下時より前頸正中部にオトガイ下部から輪状軟骨下部にかけて, 約4×1cmの紅色の浅い帯状陥凹, およびその頭側端に乳頭腫状の付肉(skin tab)が認められた。瘻孔や下層の索状物は認められず, 本邦ではきわめてまれな正中頸裂の典型例と思われた。病変部は下層の線維性組織を含めて切除し, submandibular-cervical angleと輪状軟骨下部の頸の横皺に一致する凹みがくるように, 二つのZ plastyを行つた。

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© 1987 日本皮膚科学会西部支部
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