聖霊病院皮膚科
名古屋大学医学部医動物学教室
1987 年 49 巻 5 号 p. 818-822
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マダニ刺咬症の2例を報告するとともに, 本症について文献的考察を行つた。症例1はそう痒性皮疹で来院したが, 皮疹部には虫体を認めず, その後の調査でチマダニ属フタトゲチマダニの刺咬症と診断された。症例2は無症候性皮疹で来院し, 皮疹部に虫体を認め, マダニ属シェルツェマダニの刺咬症と診断された。自験例および既報告例につき検討したところ, 同じマダニ類刺咬症の中でもチマダニ属とマダニ属の刺咬症の臨床症状の間に差異があることが推察された。
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