西日本皮膚科
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症例
黒色調を呈した留置針による局所性銀皮症
吉田 紀子笠田 守川村 光二
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1988 年 50 巻 3 号 p. 415-419

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抄録

84才男子にみられた留置針による局所性銀皮症を報告した。10数年前に肩こりと腰痛のため針治療を受けている。左鎖骨部に15×25mmの黒色斑がみられ, 切除時に針を発見した。組織学的所見では真皮全層, 汗腺周囲に黒褐色粒子の沈着を認めた。暗視野顕微鏡で黒褐色粒子が光るのを認めた。電顕所見で, 弾力線維と思われる線維に黒褐色粒子の沈着を認めた。また線維芽細胞様細胞にも同様の沈着を認めた。X線微小部分析では大部分Agのピークを得たが, S, Seも同定された。

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© 1988 日本皮膚科学会西部支部
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