西日本皮膚科
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研究
進行性全身性硬化症に合併した環状肉芽腫
—とくにその血清の単球修飾能について—
馬場 徹星野 稔内藤 至子上野 賢一
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1988 年 50 巻 4 号 p. 698-701

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抄録

進行性全身性硬化症に環状肉芽腫が合併した症例を経験し, その患者血清の健常人単球修飾(spreading, 凝集)活性について検討した。単球のspreadingは単球活性化の形態的初期表現と考えられているが, 環状肉芽腫を有する患者血清は健常人血清に比してより顕著に健常人単球をspreadさせる。本患者血清の単球spreading活性は環状肉芽腫単独の患者血清に比して有意に低下しており, 健常人血清のそれとの間に差異は認められなかつた。また, 環状肉芽腫を有する患者血清は健常人血清に比してより著明に健常人単球を凝集させるが, 本患者血清の単球凝集活性はspreading活性とは逆に環状肉芽腫単独の患者血清の単球凝集活性に比して有意な高値を示した。

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© 1988 日本皮膚科学会西部支部
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