西日本皮膚科
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治療
Su-DP皮内反応の検討
—組織学的検索を中心として—
水谷 智子中村 保夫清水 正之
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1988 年 50 巻 4 号 p. 739-742

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抄録

健常成人男女5人を対象として, 溶連菌製剤OK-432より抽出された蛋白質成分Su-DPを用いた皮内反応を施行し, その意義および安全性に関して検討した。皮内反応は48時間後に最高となり, 理学的, 血液生化学的には副作用は認められず, 自覚的に注射時の疼痛を認めたが, とくに問題とはならなかつた。病理組織学的には, Su-DP皮内投与後48時間の皮膚切片において, 真皮の軽い浮腫と真皮浅層から中層にかけてのリンパ球を主体とする浸潤像であつた。電顕的には, 浸潤細胞はリンパ球中心で, clustered dense bodyがしばしば認められ, 一部にゴルジ装置の発達やリボゾームの増加などの所見が認められた。以上より, Su-DP皮内反応は遅延型免疫反応と考えられ, 個体の細胞性免疫能の程度を推定する上で有用かつ安全と考えられた。

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© 1988 日本皮膚科学会西部支部
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