西日本皮膚科
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症例
Carcinosarcoma of the Skin
 
高崎 修旨板見 智藤原 作平高安 進横山 繁生
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1989 年 51 巻 2 号 p. 261-267

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抄録

右頬部に急速に増大する有茎性腫瘍を生じた89才女性を報告した。腫瘍はダルマ型を呈し, 基部は正常皮膚で被われ弾性硬, 上部はびらん, 潰瘍を形成し, 弾性軟であつた。組織学的に腫瘍は表皮との連続はなく腫瘍基部は核/細胞質比の高い小型の未分化癌様細胞で占められ, 一方, 上部は扁平上皮癌様細胞, 肉腫様細胞, 未分化癌様細胞の3種の細胞よりなり, 相互の移行像も認められた。扁平上皮癌様細胞には腺腔構造並びにロゼット様構造を認め, さらに免疫組織学的に種々の方向への分化を示唆する所見が得られたため, 単に未分化癌とするよりも, 癌肉腫の中の“Kombinationstumoren”とするのが妥当と考えた。

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© 1989 日本皮膚科学会西部支部
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