西日本皮膚科
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治療
外用コルチコステロイド経皮吸収による副腎皮質機能抑制の検討
—0.05% Difluprednate軟膏単純塗布の場合—
阿曽 三樹島雄 周平岩崎 和美井上 忠典森村 司岡田 しのぶ三原 基之
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1989 年 51 巻 2 号 p. 352-358

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抄録

自家感作性皮膚炎1例, 尋常性乾癬4例, 計5例の患者に0.05% difluprednate軟膏30∼60g/dayを単純塗布し, 血清11-OHCS値, 末梢循環好酸球数, 血糖値の変動並びに臨床効果を観察した。外用中, 血清11-OHCS値は40g/day塗布3例中2例で明らかな低下が認められたが, 30g/day, 60g/day塗布各1例では低下は認められなかつた。末梢循環好酸球数は30g/day, 40g/day各1例で明らかに減少した。血糖値は40g/day 1例で一過性に上昇した。臨床効果は非常に優れていた。Difluprednate軟膏はその臨床効果と比較すると, 副腎皮質機能抑制作用は軽度であり, 臨床効果と全身作用の分離を示すコルチコステロイド外用剤と考えられた。

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© 1989 日本皮膚科学会西部支部
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