西日本皮膚科
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症例
DDSによる反応性リンパ節腫脹
阿部 能子神崎 寛子長尾 洋荒川 謙三元井 信
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51 巻 (1989) 4 号 p. 677-681

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抄録

34才男子に認められたDDSによる反応性リンパ節腫脹の1例を報告した。約1年半前より40度の発熱, 咽頭痛, 関節痛, 四肢·躯幹に爪甲大までの境界比較的鮮明な淡紅色斑が出現し, 種々の抗生剤に反応せず, ステロイドの内服にて軽快するというエピソードを数回繰り返した。皮疹は少数の膿疱を混じており, 生検の結果膿疱性乾癬の亜型と考え, DDS 150mg/dayを投与した。投与4日目より, LDH, GOTの上昇が出現し, 5日目に悪心, 目まい, 6日目には右腋窩部に有痛性の小指頭大の腫瘤, さらに7日目には左腋窩, 両鼠径部, 左頸部にも, 拇指頭大の有痛性リンパ節腫脹をきたした。リンパ節生検の結果, immunoblastic lymphadenopathyを疑わせる所見であつた。ただちにDDSを中止したところ, 速やかに下熱し, リンパ節腫脹も徐々に消失した。このときのDDSによるリンパ球幼若化試験はSI376と強陽性であつた。以上からいわゆるDDS症候群と考え, また発熱の原因として基礎疾患に, immunoblastic lymphadenopathyがあるのではないかと推測した。

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© 1989 日本皮膚科学会西部支部
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