西日本皮膚科
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研究
透析患者の皮膚そう痒症
安岐 敏行谷口 宗弘西尾 徹也谷口 充阿曽 三樹
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1990 年 52 巻 2 号 p. 310-313

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抄録

透析患者51名のそう痒の程度を4段階に分類し, BUN, クレアチニン, Ca, P, PTH-C末端値, 尿酸値などの検査所見および皮膚所見との関連性を比較検討した。その結果, 1)透析歴が長くなると, そう痒の出現の割合が増加した。2)BUN, クレアチニン, Ca値, P値, PTH-C末端値, 尿酸値などの生化学的異常とそう痒の程度に相関性はみられなかつた。3)そう痒が強いグループほど皮膚の乾燥, 色素沈着, 爪の変形などの皮膚病変を伴う傾向が認められた。以上より, 透析療法の発達により生化学的検査の異常が透析患者のそう痒の原因になることは少なくなつたが, 長期にわたる透析により乾皮症を中心とした皮膚障害を原因とする場合が増えつつあるものと考えた。

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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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