52 巻 (1990) 3 号 p. 527-532
円形脱毛症患者に光電式plethysmographを改良した装置を用いて, 自律神経機能の一表現ともいわれているmicrovibrationを観察した。自己回帰モデルによる解析を行つた結果, 4つの型(正常型, 交感神経緊張型, 副交感神経緊張型, 全自律神経緊張型)が認められ, 本症患者は健常人に比し正常型以外の自律神経失調型(とくに交感神経緊張型)を示す割合が有意に高かつた。このことは本症において, その準備性, 素因, 遷延化の原因に何らかの自律神経的要因が働いている可能性を示唆するものであると思われる。