西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
治療
スポンジタイプキチン膜による褥瘡の治療
和田 秀敏宮岡 達也山野 龍文
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52 巻 (1990) 4 号 p. 761-765

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抄録

新しい創傷被覆剤であるスポンジタイプのキチン膜を24例の褥瘡患者の治療に用い, つぎのような結果および印象を得た。(1)総合効果は著効7例, 良好10例, 不変1例, 悪化6例であつた。(2)小範囲の褥瘡であれば本剤のみで治癒せしめることが可能である。(3)広範囲の褥瘡でも良好な肉芽形成, 潰瘍の縮小化がみられた。(4)緑膿菌感染を合併したものは無効であつた。しかし抗菌剤による菌の鎮静化後, 再び使用することにより同等の効果が得られた。(5)細菌汚染が疑われるものはキチン膜の早い時期での交換が望ましい。(6)スポンジタイプにより褥瘡に密着し固定性も良好である。

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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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