西日本皮膚科
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治療
酪酸クロベタゾンローションの湿疹·皮膚炎群に対する臨床効果, 安全性および有用性の検討
CBB研究会
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1990 年 52 巻 4 号 p. 771-775

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抄録

湿疹·皮膚炎群を対象にして酪酸クロベタゾンローション(岩城製薬株式会社提供)の臨床効果, 安全性, および有用性をopen studyにより検討した。対象となつた83例は乳幼児から老人にまでおよび, 対象疾患では脂漏性湿疹が, また部位では頭部が最も多かつた。試験の結果, 全般改善度では「改善」以上の改善率は81.9%, 安全性を加味した有用度では「有用」以上の有用率は81.9%と高い値を示した。以上より, 本剤は様々な湿疹·皮膚炎群の疾患に対し, 頭部をはじめ他の部位にも広く応用できる有用性の高い外用剤であると考えられる。

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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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