西日本皮膚科
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症例
Linear IgA Bullous Dermatosis of Childhood
佐久間 満里子飯島 茂子上野 賢一
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1990 年 52 巻 5 号 p. 906-910

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抄録

小児のlinear IgA bullous dermatosis(LABD)の1例を報告し, 合わせて本邦で報告されたLABDの小児型と成人型の比較検討を行つた。症例は4歳女児。ほぼ全身に小水疱が散発し一部では環状配列を示した。組織学的には表皮下水疱で, 螢光抗体直接法にてIgAの基底膜部のlinearな沈着を認めた。抗基底膜抗体はIgAクラスで10倍であつた。DDSとステロイド剤の併用療法により寛解中である。本邦報告例の統計では, 小児型は7歳以下に好発し, 15∼16歳で成人型と境界された。小児型では粘膜疹が少なく, IgA単独陽性例が多く, 抗基底膜抗体は25%に陽性であつた。治療効果の比較では, 小児型はDDS, ステロイド剤併用療法の有効例が多かつた。

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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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