西日本皮膚科
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症例
結節性Sebaceous Trichofolliculomaの2例
—Nevoid Sebaceous Hyperplasiaの提唱—
三砂 範幸幸田 弘渕 曠二
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1990 年 52 巻 5 号 p. 928-932

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抄録

結節型のsebaceous trichofolliculomaの2例を報告した。症例1は81歳男子。左眉毛上部に皮角様の小指頭大結節を認めた。病理組織像では腫瘍巣はおもに真皮内の3個の嚢腫から成り, うち2個の嚢腫からは脂腺を付着した細胞索が放射状に伸びていた。症例2は71歳男子。鼻根部右縁に中心臍窩を有する豌豆大結節を認めた。病理組織像では表皮と連続した角質洞を認め, そこから脂腺を付着した細胞索が伸びており脂腺小葉が角質洞をとり囲んでいた。結節型sebaceous trichofolliculomaは, Plewigの原著のものとは臨床像のみではなく組織の分化方向において基本的に異なるものと考えられた。また, senile sebaceous hyperplasiaとも区別すべき独立疾患であり, nevoid sebaceous hyperplasiaと呼ぶことを提唱した。

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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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