西日本皮膚科
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症例
Pigmented Eccrine Porocarcinoma
 
麻生 和雄吉川 賢一穂積 豊安齋 真一
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1990 年 52 巻 5 号 p. 933-941

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抄録

72歳女子, 足背に生じ, 鼠径部リンパ節転移の認められたeccrine porocarcinoma(EPC)の一症例を経験した。腫瘤は悪性黒色腫, 色素性基底細胞癌を思わせる黒色調, 26×27mm, 中心部潰瘍化腫瘤で, 病理組織学的に原発巣ならびに転移巣に, 腫瘍細胞とまじつて多数のpigment blockadeメラノサイトの存在をみた。腫瘍をpigmented EPCとして報告, 文献的考察を行つた。本邦EPC66症例中腫瘍巣にメラノサイトの存在の認められた数例の記載があるが, 自験例のように転移巣までsymbioticにメラノサイトの増殖がみられた症例は内外に記載がない。

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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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